いたいのとんでけ☆

こんにちは、Qです。


「いたいのいたいのとんでけー!」


さて、どこへ?



「いたい!」

「ぎゃー!」

「えーん!」

園で乳児さん、幼児さんと一緒に暮らしていると、

ころんだり、ぶつけたり、こぜりあいしたり、

さまざまいろいろな理由で、だれかしらどこかしらを痛める風景が見られます。

あちらこちらで。


発達段階として、ある程度は起こり得る事象とはいえ、

これをいかにか未然に防ぎ低減していくかは職員同士で取り組む

ある意味永続的な課題であります。


今回は事後のお話。

洗浄、クーリング、止血などなど、実用的かつテクニカルな対処法は多々あれど、

軽微と思われる痛みには、古今東西伝わる魔法の言葉


「いたいのいたいのとんでいけ!」


がやはり効果大ですよ、と、声を大にして言いたいです。


かくいう私も、由緒正しいとはいえ、こんな埃のかぶった呪文に懐疑的な一人でした。


しかし、実際現場で使ってみることで

往々にして古来より語り継がれる「ことば」の力を侮ってはならないなぁ、と今となっては

感心しきりな心境で、もうかなり重宝しちゃってます。

(正直個人的にはいろいろアレンジしちゃって若干亜流になっている感も否めませんが。)


使いたて、最初の頃は

「いたいのいたいの〇〇ちゃんのお父さんへ(〇〇ちゃんのお父さん、すいません汗)

 飛んでけー」と。

まぁ効果ないわけではないんですけど、効果うっすらな感じで。


次のステップとして、

その子の痛みを「いたいのいたいの、Q先生に飛んでケー」

「ひゅるひゅるひゅる~、ピタっ。…いてててて!」


「?」

「!」


これがそこそこに好評でして。

なにをしているんだろう、この人は。なにがおきているんだろう。的な表情で

子どもたちが私の方をまじまじと見るんです、泣くのを止めて。


ステップ3、

今度は私にくっついた「痛み」を「いたいのいたいの~」と人差し指を上に向けて

周りをキョロキョロ。

「〇〇ちゃんへ飛んでケー!」

「ひゅるひゅるひゅる~、ピタっ。」

と、その指を〇〇ちゃんの腕や足、背中やお腹にチョコンと軽く押しつけて

「…いてててて!」とくすぐります。

「!!」

〇〇ちゃんは破顔一笑、そこから次のターゲットとなる子を探して

「いたいのいたいの~」と人差し指を上に向けて(以下略)。


こうしていくと、痛い子だけでなく、その周辺の子たちにもニコニコが広がり、

「こんどはxちゃんにいたいのいたいのしてー!」と、次から次へとリクエストが

殺到してくるんです。

これぞ巻き込み力。正のスパイラル。


リクエストに応えるときの子どもたちのリアクションも

素直に「痛み」を受け取ってくすぐられて喜ぶ子、

「痛み」が飛んでくるのを察知して、即座に「きゃー!」と逃げ出す子、

「痛いのこないで!」と「痛み」を払いのける子、と

様々。


ただ一つの事実としては、小さめの「痛み」は気づけばどこかに

飛んでいってしまっているのでした。


ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!

ケンパ井の頭 Q

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