ときにはパルクールのように☆

こんにちは、Qです。


乳児を担当しています。

忘れられがちかと思い、改めて。


梅雨です。

梅雨ですと、否が応でも

子どもたちは室内遊びがおのずと増えてしまうんですね。

当たり前の話ですが、改めて。


もう一つ、梅雨の中休みであろうと、結構な頻度で発生する

光化学スモッグも戸外遊びの大敵でして。


ですので

この時期は当然、室内遊びをいろいろ充実させつつも、

一方では虎視眈々と、

「すきあらば1分1秒でも公園やお散歩に行ってやろう!」

と梅雨空のスキを伺うのが日課となっています。


少ないチャンスをものにしよう、と果敢にも

間隙を縫って戸外に羽ばたく乳児さんたち。

今回はそんな公園での一幕です。


乳児さん、特に2歳児さんの最近流行りの遊びの一つに

「追いかけっこ」があります。


 追いかけっこ ≠ 鬼ごっこ


この時期の2歳児さんの発達って本当に目を見張るものがあり、

日々驚かされない日はないといっても過言ではないのですが、


外遊びにおいても徐々に「鬼ごっこ」に向けた兆候が見られています。


「追いかけっこ」とは、

 ①ひたすら保育者が子どもたちを追いかける

   おとなが「まてまてー」「がおー」と追いかけると、

   こどもは「きゃー」と逃げる

 ないしは

 ②ひたすら保育者が子どもたちに追いかけられる

   こどもが「まてー」「きゃー」と追いかけると、

   おとなは「たすけてー」、「にげろー」と逃げる

といったところでしょうか、簡単にいうと。


これ、一見するとベクトルが逆なだけで

(こどもたちがきゃーきゃー笑顔で全力で走り回る意味では)

①も②もまぁ似たようなものに思えますが、

一部の子どもにとっては全くの別物でした。

特にTちゃんにとっては。


追いかけっこ①において、

「まてまてー」「がおー」を演出をちょい過剰にして

低音気味にイイ声出して追いかけてみたんです。

その瞬間、Tちゃんが「やだー!こないでー!」と

さっきまでの笑顔もどこへやら、表情が一変し、

恐怖にひきつるような顔で泣きだしそうになったんです。


おおいに怯みつつ、ちょっと冷静になりました。

確かに、公称180cmの頭もじゃもじゃおじさんが低い唸り声をあげて

逃げる背中から肉薄してくるんですから。

そりゃ乳児クラスからしたら客観的にみて怖くないわけがないんです。

ごめんね、Tちゃん。


以来、追いかけっこにおいて、②を主流として多めに採用してます。

追いかけっこ②の良さとしては、

公園内を、運動性能に勝る大人のスペックをフルに活用して

逃げ回れるところです。

演出としても

子どもたちからつかず離れず、掴まりそうになったところで

スピードを上げたり、追いつかれそうになったり、

鉄棒や柱で回転したり、逆走して子どもたちをかわしたり、と

走ること自体が楽しい子どもたちが飽くことなく楽しみつつ、体力を使い切って

運動量の向上を図れるような配慮も織り交ぜつつ、

なにより①より怖くない(笑)

そして、大人側の運動不足解消にもつながるという意味では私自身の

健康促進にもつながりますし。


「追いかけっこ」とベースにみんなで遊ぶ楽しさを乳児さんたちに感じてもらい、

徐々に「鬼ごっこ」系のルールのある遊びにつなげていけたらいいな、と先もみすえる

梅雨の中休みでした。


ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!

ケンパ井の頭 Q

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