プリンス獅子舞☆ その2

こんにちは、Qです。


<新年早々、その1からの続きものです。長いってのは縁起が良いですね>


獅子舞が部屋に入った瞬間、ざざざざっ、と波が引くように後ずさって保育者の背中に

隠れる子、速やかに泣く子、その場で固まる子…。

まぁひとしきり部屋の中をぐるっと徘徊した後、ひとりひとり記念、ならぬ祈念撮影を

していくわけですが、さすが乳児さん。

その怖がりようがはんぱないんです。これは撮影にならないww


と、


そんな子どもたちの恐怖をやわらげようと、

Kせんせいが機転を利かして、「わたしを噛んでー」と

獅子舞の前に立ちはだかってくれまして。


題して

「せんせいが率先して噛まれることで、獅子舞ってこわくないんだよ、をアピールする作戦」

とでもいいましょうか。

私もKせんせいの意図を組んで、ガブっとKせんせいの頭を噛んだわけです。


!?

!!!!


「ぎゃー!! Kせんせいが噛まれたー!」

…結果は逆効果でした。

子どもたちにとって、自分たちを守ってくれる保育者がまっさきに齧られてしまった

という事態なわけですから。

なるほど、そりゃそうか。


たぶん、子どもたちのパニックに私も少なからずプチパニックだったのだと思います。

Kせんせいの作戦が敗れた今、どうやってこのパニックを鎮めればよいのだろう。

否、鎮められるのか?これを、私が。


次の瞬間、

「ほら、Qせんせいだよ!」

獅子舞の中からひょいっと顔を出して白旗ならぬ獅子舞の頭を持ち上げて笑顔を見せた私。


題して

「ほら獅子舞の中身はなんとQせんせいだから全然こわくないよ、をアピールする作戦」

といいましょうか。危機に窮して咄嗟に敢行しちゃいました。


!?

?!

!?

?!


…微妙!


顔見世をしたことで、子どもたちの思考回路に高負荷を掛けてしまったのか、

ほとんど効果が表れず、否、事態の収拾がつかなかった点から、これも逆効果だった

といえるでしょう。


獅子舞がQせんせい?Qせんせいが獅子舞?意味が分からない。

なぜ私たちを怖がらせてるの?と。

なるほど、そりゃそうか。



まぁ、拙い作戦というのは効果がないばかりか、思わぬ余波、といいますか禍根を残した

ようでして。

新年会もつつがなく終わり、

私も餅つきの筋肉疲労と獅子舞での大量発汗が重なって、すっかり一仕事終えた感で

「ただいまー」と乳児保育室に入ったんです。

入ったところですね、一瞬にして部屋の空気がピーン、と張り詰めた、

というか凍りついたんです。

あ、空気ってホントに目に見えて凍るんだな、って。


ざわ…ざわ…(うわぁぁぁぁぁ、まるでカ〇ジの世界みたいだー)


餅つきのときに黄色い声援をとばしてくれたUちゃんなんて目をあわせてもくれず。


「獅子舞は顔見世してもなにもいいことないな」という教訓を得たQせんせい、

その日の午後いっぱいは、子どもたちとの関係修復に奔走するのでした。


ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!

ケンパ井の頭 Q

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