プレイバック パート2.5 獅子舞のいる風景

こんにちは、Qです。


ときをもどそう


ん?
パート2.5⁉︎
(そういえば、なんでもかんでも 
 [〇〇2.0]と呼称するのが
 流行った時代が数年前にありましたね。
 かつてIT業界の隅っこでもがいていた頃を
 少し思い出しました^ ^)

実は、前回のプレイバックパート2を記した後、
自分で勝手に提起したテーマ

『獅子舞や鬼は、子どもの最善の利益に貢献しうるか、はたまた大人の快楽享受に過ぎないのか』

についてちょっと考えてみようかな、と思いを巡らせてみたのです。

そうしましたら、考察どころか、当時のエピソードを思い出しちゃって、ついニヤニヤしてしまったので、せっかくだからそれも書き記しておこうかと。

それが2.5です。

あ、このブログ、私の備忘録的な側面もありまして。加齢に伴い忘却のスピードが上がっている記憶を少しでも焼き付けておこう、薄れぬ前に鮮やかなうちに(ちょっとフイルム屋さんのキャッチコピーみたい笑)、という魂胆が見え隠れしています。

むしろ丸出しです。


そんな前置きはさておき…。


新年会当日、ケンパ井の頭では獅子舞って昼過ぎには封印されロフトの片隅に仕舞われます。


今年2021年も例年通り早々に封印され、
先生たちは子どもたちにも『獅子舞さん、もう帰っちゃったよー。もう怖がらなくてもいいよー』
と蔓延した不安の火消しに回るのでした。

獅子舞の行事は、簡単に言ってしまうと
園児一人一人が頭を獅子舞に噛んでもらい
今年一年の無病息災を祈る、 
というものです。

一人一人ですので、一人噛んでは
「はいチーズ!」と流れ作業的に各クラスで写真撮影を行います。

行うのですが、ここにも保育園あるあるが。
撮った写真を印刷して掲示しようとする段で、
「…Hくんの写真が無い」


夕方、おやつが終わり子どもたちが園庭に駆け出す頃合いを見計らい、
バタバタと封印したばかりの獅子舞を急ぎ発掘、
子どもたちに見つからぬようホールの片隅に隠れて見に纏い(あ、去年と今年、私が獅子舞の中身やってます)、
他の先生に
「ちょっとおいデー」「な〜に〜」
とホールにまんまとおびきよせられたHくんを
静かに待ち構えます。

扉が開き、獅子舞の姿を見て
「んぎゃ〜」
踵を返して即逃げ出そうと顔色を変えるHくん!
そんなHくんを冷酷?にも押し戻す先生。
と、獅子舞のスコープから見える目で、中身が私と気付いたHくんは瞬く間に
「Qしぇんしぇい!」
と顔を綻ばせ、満面の笑顔でピースサインまで繰り出し、無事撮影を終えたのでした。


と、ここまでがあるあるの範疇ですが、

そのあるあるの裏で、アナザーストーリーが

2つほど生まれていたことを、その時はまだ知るよしもありませんでした。


1つは、園庭で。

Hくんの撮影が密やかに行われていたホールは、

実は園庭側から中が丸見えで(ホール隅っこで、かつ照明を抑えてたのであんまり見えないかなぁ、と。見通し甘甘だったようです汗)、外からそれを見た園児が、園庭のみんなに知らせたようなんです。

その瞬間、

園庭全体に戦慄が走ったのは想像に難くありません。

なにしろ「もう居ないから大丈夫だヨ」と聞いていた獅子舞が、ホールをうろついてるわけですから。


特に感性豊かな青帽子の2歳児さんが、園庭の隅にサササッと固まって保育者にわらわらっとしがみついていたそうです。
怯えた目線の先はホールに釘付け、その様はまるで小魚の群れ、スイミーのようだったとか。


もう1つ、
もう一人の被害者は、乳児さんの保育室で遊んでいたIちゃんでした。
Iちゃんは幼児さんになった今も、毎年獅子舞におそれおののいてくれる上客さん?なのですが、
今年もご多分に漏れず。
ひとしきり行事が終わってもダメージが残ってるのは明らかでした。

そんなIちゃん、
夕方になり弟のいる乳児室に遊びにいきたいものの、
乳児室がいわゆる「獅子舞噛み噛み」エリアだったこともあり、行くことにかーなーりなためらいを見せていました。
私を含め先生たちが口々に「もう獅子舞は帰ったかラ、もう大丈夫だヨ!安心しテ!」と慰め励ましたのはいうまでもありません。
ようやく慎重なIちゃんも、警戒レベルを緩め乳児室に遊びに行ったのでした…

…ちなみに乳児室からもホールが見えるんです。
警戒を緩めたタイミングでもらったカウンターの威力を想像するだに、Iちゃんには申し訳ない思いでいっぱいです。


そんなエピソード群を思い出してはニヤニヤしながら2.5を記していた私をお許しください^ ^


ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!
ケンパ井の頭 Q

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