ヒーローの条件☆
こんにちは、Qです。
先日早番で園に入ろうとしたところ、
裏門の上に2羽、足元に1羽、漆黒のカラスが待ち伏せしていたんです。
並みの保育士だったらそこでブルってしまったんでしょうけど、
人一倍使命感の強い保育士(私)は、一瞬躊躇するも、裏門に近づきました。
すると、頭上の2羽が私めがけて急降下!
危うく後頭部が削り取られるすんでのところ、
サッとその攻撃を間一髪避けた私は一目散に園内に飛び込み、
淡々と開園準備を始めるのでした。
(注1:なにもしてこないだろうと高を括って様子を見に行ったら、
襲われてスタコラ園に逃げ込んだだけで、要はなにもしてません、この保育士)
どうやら園に隣接する送電施設に接触し、負傷したカラスを守っていた家族カラスたち
だったようですが、圧巻だったのはその後のL先生です。
そそくさと園内に逃げ込んだ私とは対照的に、
L先生はビニール手袋を嵌め、果敢にもその負傷したカラスを両手で掴み、
「こうすれば襲われないから」と、ライオンキングのラフィキさながら、
自分の頭の上に高々と掲げて安全な場所まで逃がしたのです!
その雄姿を目の当たりにしたAくん。(A君はちなみに幼児の誰もが憧れる5歳児さんです。)
目をキラキラと輝かせ、
「L先生、かっこいい!ステキ!」と惜しみない称賛と憧憬の眼差しをL先生に注ぎ、
うっとりしていたそうです。
さらっとかっこいいことを自然体でやってのける。
こどもにとってのおとなって、つねにこうありたいものです。
そしてそれを聞いて、ヒーローになり損ねた私が嫉妬したのはいうまでもありません、
はい。
その後、園周辺は平和を取り戻しましたとさ…と思いきや、
園外から暫くカラスの鳴き声が響いていました。
件のカラスたち、本来感謝の気持ちを伝えるべきヒーロー(L先生)に対して、
「よくも勝手に家族を移動させたな!」と逆恨みの眼を向けながら
飛び回っていたそうですよ。L先生はまったく意に介してませんでしたが。
(注2:カラスの送電設備の接触事故については、速やかに園から然るべき窓口へ
連絡を入れています。)
ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!
ケンパ井の頭 Q
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