かつての自分に乾杯☆

こんにちは、Qです。


これは、伝え聞いたお話です。
一部、私の脳内での妄想でリミックスされている可能性もありますのでご了承ください。
ある日の朝、
お父さんと登園したRくん。
登園時間ギリギリの時間帯、
エントランスで盛大に涙ながらの大絶叫が響きます。
「保育園に行きたくないー!」
「おうちかえるー!!」
「ヤダヤダヤダーー!!!」


エントランス。
そうです。
そこは出会いと別れのジャンクション。
幼児さん、乳児さん多くの人が行き交い数多くのドラマが生み出される人間交差点であること、かつてもお話したことがあったかもしれません。

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そんなRくんの前を、
たまたま通り過ぎかかった集団がありました。

5歳児・Flower組のお兄さんお姉さん。
主活動に向かう移動途中だったそうです。

彼ら彼女らは、涙に顔を濡らすRくんの姿を見るや足を止め、

「保育園に行きたくないときってあるよねー」
「あるある」
「うんうん」
「私も昔そんなことあったなー(遠い目)」
「わかる!」
「そんなときはさ、園庭とか外で遊んできたら?」
「そうそう」
「気分転換、気晴らしになるんじゃないかな、きっと」

と、口々にRくんの気持ちに寄り添ったのです。
優しく語りかけ、共有し、それとなく対処法を提案する。
もうカウンセラー顔負けの5歳児集団が、そこにはとても頼もしく輝いていたそうです。

Rくんのお父さんにとっても彼らの行動は全くの想定外。
むしろ
「Rくん、4歳児クラスなのにそんなイヤイヤしてカッコわるい!」
「そんな恥ずかしいことする人、4歳児さんにいないよ!」
などと罵声や嘲笑を浴びせかけられるんじゃぁあないかと一瞬どぎまぎしたところからの、
5歳児神対応。

「うちのRも5歳児さんになったらこんなふうに成長するのか!」と心振るわせられたと聞きます。

一部始終を見守っていた園長先生もまた、
Rくんに寄り添おうかと浮かしかけた腰を静かに降ろし、5歳児さんの成長にいたく感銘を受けながら、そのままデスクワークに戻るのでした。

1日として同じ日のない、1人として同じ子のいない、そんな保育園生活のひととき、ワンシーンをお届けしました。

ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!

ケンパ井の頭 Q

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