メガネ!☆ アートの日 ハサミ編
こんにちは、Qです。
今回は霜月のアートの日。その名もズバリ「ハサミ編」をご紹介します。
保育士歴0年の歴史において、いまたかつて、子どもたちがココまで熱狂して
参加を心待ちにしたクラフトがあったでしょうか!
…まぁ、あったかもしれません。
しかし!ここまで全員が全員待ち望んで楽しみにしてくれた、
しかも終わったら終わったで「楽しかったねー!またやりたいね!」
とニコニコ満足度の高い笑顔を見せてくれたクラフトを私は知りません。
ここで少し落ち着きを取り戻し、改めて今回のテーマをご説明しますと、
「乳児アートの日」では、毎回なにかしらのテーマを立てて、開催しています。
例えば「のり×感触」「色×水」とかとか。
(余談ですが、真ん中に「×」をつけると、
HU〇TER×H〇NTERのアニメタイトルっぽい感じですね、ほんと余談です)
一方で、幼児さんになるにあたり、道具の基本的な使い方の練習をテーマに
することもあるのです。それが、まさに今回の「ハサミ」の回ですね。
事前に保護者の方に「今度ハサミの練習するんですよ」とお話しますと、
結構な確率で「まだハサミ使ったことないんです」というお答えが多かったです。
人間が成長の過程で未知の道具に触れ、使いこなそうとする
もうドラマですね、ちょっと想像しただけでもムネアツな展開が期待できるお題目
であることは、始まる前からヒリヒリと感じられました。
それは、もうアートの日の数日前からの仕込み(導入、ともいいますね正確には)で
ハサミに関する絵本を読み聞かせした時点で(今回選書したのは、せなけいこ先生の
「ぼくのはさみ」です)、既に子どもたちのハサミ使いたい熱が高まっているのが
伝わってくるほどに。
ただし、ものがものですので、
過去のアートの日のように全員で一度に行うのではなく、
安全第一、数日に分けて少人数開催としました。
ふたを開けると…。
ハサミを使いたくてうずうずしながらもハサミのお約束を真剣に聞く子。
集中して片手にハサミ、片手に画用紙を握り懸命に苦闘する子。
開く動きがなかなかうまくいかない子。
徐々に切れるようになる子。
バッサバッサと力強く大胆に画用紙を切り刻む子。
と、
未知の世界に足を踏み入れた子どもたちが
最初から最後まで集中して楽しみ、
失敗を重ねながら学び成功して喜ぶ表情を
今回存分に見せてもらうことができ、
もうこの感激はひとしお、言葉にすることができないくらいに、
私自身も成長させてもらえる貴重な経験となりました。
あえて一言でいえば「面白かった」です。
さて今回、
アートの日ハサミ編を開催するにあたり、
乳児の職員で事前に会議を行っています。
そこでハサミをどうすれば安全に、そして正しく使えるようになるか、の観点から、
写真入り使い方ポスター、お約束ポスター、ハサミそのものへのガイドとなる印付け、
ハサミボックス、練習用画用紙(帯状、かつ持つところの印や切る方向のガイド線付き)
等々、出来得る限りの環境設定を職員一丸となって意見を出し合い実行し、そうして
アートの日を迎えています。
まぁ、なにをくどくど言いたかったかというと、
今回子どもたちが楽しくアートの日の活動をすることができた裏には、そういった職員の
出来る限りの周到な準備があったからこそ、という点もお伝えしたかったんですね。
タイトルに付けた「メガネ!」もその環境の一つでした。
(漸く、タイトルコールに繋がりました。長かった笑)
それはハサミをお友だちに渡すときの伝え方。
「ハサミの刃をそっと握り、ハサミの指を入れる穴を覗き込んで
『メガネ』にしてからお友だちに渡すんだよ」
と、
一緒にアートの日に参加してくださった保育士さんが、
子どもたちに伝えていたんですね。
このお話を聞いて、子どもたちが見事に正しいハサミの渡し方をマスターした
ことはいうまでもありません。
多くの保育士が力を合わせ、子どもたちの成長を願って整えた環境がそこにある。
そんな素敵な経験を子どもたちだけでなく、私も得ることのできたアートの日なのでした。
ではまた、次回お会いしましょう!お元気で!
ケンパ井の頭 Q
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